07.気密測定

気密測定

高気密、高断熱で快適な住環境にする為に

▶︎断熱性能と気密性について

●断熱性能(UA値)

住宅の断熱性能を表す数値のUA値は、外皮平均熱貫流率とも呼ばれます。UA値は、住宅の外皮1㎡あたりに換算した熱損失量を表した数値で、単位はW/m²Kです。UA値が小さいほど、断熱性能が高いことになります。
2025年度からは、建築物省エネ法により2025年以降に建てられる住宅や建築物には省エネ基準の適合が義務付けられることが決定しました。

UA値が小さいほど、断熱性能が高いといえる

●住宅の気密性(C値)

住宅の気密性とは、住宅の隙間をできる限り減らし、室内の空気を屋外と分断する性能のことです。住宅における相当隙間面積のことを気密性能を表す値を「C値」といい、値が小さいほど家の隙間が少なく気密性能が高いことを示します。気候の厳しい季節でも快適な日々を過ごすためには、断熱性能だけでなく気密性が重要です。

気密性が高い住宅は、室内の温度や湿度をコントロールしやすいため、省エネルギーで快適な住環境を維持することができます。また遮音性が高いというメリットもあります。気密性が低いと外気が室内に侵入しやすくなり、夏は暑く冬は寒い家になってしまいます。気密性を高めるには、一般的な住宅よりも多い専用部材や、隙間を丁寧に埋める高い施工技術が必要です。

C値が小さいほど、断熱性能が高いといえる

▶︎住宅性能は気密性が大事!後悔しない為に気密性「C値」の測定をしましょう

いくら断熱性能が高くても、気密性がなく隙間のある住宅はその断熱性能は生かされず、快適な住宅とは言えません。しかし、住宅の性能を示すさまざまな基準には、この重要な気密性「C値」は含まれていないのが現状です。C値を知るためには現地での「気密測定」が必要となります。

C値を知るためには現地での「気密測定」が必要。現地で気密測定をすれば「手抜き工事」も防げます!

▶︎気密測定について

気密性を測定するには、専用の機械を使って、住宅の隙間の面積を計算します。この計算によって割り出された気密性の値をC値と呼びます。断熱材や工法により計算、数値化されるUA値に対し、気密性C値は実際に建てられた住宅で機密測定技能者が測定を行います。C値は0に近いほど理想的で、C値=1.0㎠/㎡を切るくらいの住宅であれば気密性が良いとされています。

気密測定は以下の手順で行われます

気密測定の手順
実際の気密測定の様子

【実際の気密測定の様子】


気密測定にかかる費用などのお見積もり、不明な点がありましたらお気軽にご相談ください!


▶︎気密測定のポイント

●測定の時期

断熱施工直後、完成時の2回測定するのがおすすめです。

住宅の隙間の大きさを正確に把握し、適切な対策を講じることができます。

●測定機器

気密測定には専用の機械が必要です。送風機、流量測定器、内外の圧力測定器、内外の温度計などで構成されており、住宅の隙間の面積を計算するために使用されます。


▶︎住宅の気密性が高いと次の様なメリットがあります

① 省エネルギー

室内の空気が漏れにくく外気も侵入しにくいため、冷暖房を使っていても十分な効果が得られ、電気代を節約できます。

② 断熱性能の向上

断熱材が本来の性能を発揮できるようになります。

③ 結露・カビの発生防止

室内の湿気が壁の中へ流れていってしまう心配がありません。

④ 遮音性の向上

外部の音もある程度シャットアウトできるため、静かな環境を実現できます。

⑤ 快適性の向上

室内の温度差を解消し、季節を問わず快適に過ごせます。